Eric Clapton US tour report


 
1)今回のUSツアーの曲は97年の日本ツアー時の曲と印象が違うのか、同じか?
 
  
今回行ったUSツアー2nd legでは、最初の頃のセットリストから数曲落ちていたので、去年の日本公演の時と同じ様なのかなあ…と思い、そこが一番知りたい所だったんですが、結論から言うと断然今回のUSツアーの方が良かったです。 

同じ曲でもアレンジが今回の方が良く、オーケストラも入っているので曲の厚みも全然違います。 
個々の歌は後述しますが、日本公演の時のアレンジは考えなさ過ぎだったよなあ、、という様なものもありました。 

必要な項目 
1)Arrowhead Pond set list
2)MGM Grand Arena set list
3)個々の曲の紹介  06/06UP!
4)感想  06/06UP!

 

 

1)Arrowhead Pond 

 Set list 
2nd legの標準の曲目でした。 

My father's eyes 
Pilgrim 
One chance 
River of tears 
Going down slow 
She's gone 
Driftin'
Tears in heaven 
Layla(acoustic) 
Change the world 
Old love 
Crossroads
Have you ever loved a woman 
I shot the sheriff 
Wonderful tonight 
Cocaine
Sunshine of your love 

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2)MGM Grand Arena 

 Set list 
2nd legの標準の曲目でした。 

My father's eyes 
Pilgrim 
One chance 
River of tears 
Going down slow 
She's gone 
Driftin'
Tears in heaven 
Layla(acoustic) 
Change the world 
Old love 
Crossroads
Have you ever loved a woman 
I shot the sheriff 
Wonderful tonight 
Cocaine
Sunshine of your love 

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3)個々の曲の紹介 
My father's eyes  ラフなTシャツにズボンというカッコで9時少し前にご登場したECは特に話すでも無くセットしました。 
イントロの前のフレーズは92年頃ライブでやっていたフレーズと同じものでした。コードはE B とF#m E B ときてイントロ。 
イントロはアランのスライドで始まります。 
最後のリードはECがボーカルスタンドからとったボトルネックです。 
女性陣3人(Katie Kissoon,Chyna,Charlean Hines)のバックコーラスもきれいでとにかく音が厚いので聞きやすいです。
Pilgrim  フレーズはアラン。ストリングもあるので途中のブレークがかっこいい。 
リードは日本公演よりブーストが強い。 
アンデイは今回全部バックに徹していてやや存在感が薄い感じでした。 
このPilgrimのフレーズでいうと日本公演の方がCDには似ていたと思います。
One chance  CDっぽく始まるがCDより断然かっこいい。 
ブーストのかかったECのギタ−が最高です。 
River of tears  CDではおとなしい感じですが、ライブは力強くて良かったです。オーケストラがとても良く効いていてCD以上でした。
Going down slow  ワウワウを使わないアレンジです。少しテンポが早いです。 
LegendsのツアーほどJazzっぽくはないにせよどちらかと言うとそちら寄りのアレンジでした。 
これは(これだけは)かっこよさでは日本公演の方がよかった(ワウワウがカッコ良かった)と思います。 
ただバックボーカルのアレンジが良くてエンデイングの所はこちらの方が良かったです。
She's gone  先に行かれた友人がこれがハイライトだと言ってくれていたので期待してましたが、本当にめちゃくちゃカッコ良かったです。 
コードも2つくらいしかない簡単な曲ですが、言い表せないほどカッコ良かったです。
Driftin' 最初のセットが終わり、他のメンバーが全員袖にひいてEC一人になり、座ります。もちろんいつものマーチンです。 
これはあまり凝らないアレンジでひいていました。喜んでいる客が多かったですが、音も一人になって小さく、ざわざわしてて聞く雰囲気にはなかったです。 
しっかしなんでこうアメリカの人は曲の途中だろうがなんだろうが隣とおしゃべりしたりするのでしょう?? 
Tears in heaven  ガットギターに替えずにそのままMartinでTearsを弾くのが驚きでした。 
Pondでは間違えてネーザンと顔を見合わせて笑っていたのがご愛敬。 
これはこちらでも人気があって観客みんないっしょに歌っていた。 
英語だからみんな出来て当然かな。でも観客席が合唱状態になるのはいいです。
Layla(acoustic)  日本公演よりもUPテンポでよかったです。 
これも全員歌っていて大合唱。こういうのはいいです。 
ただみんなエレキが聞きたいと言ってましたが。 
Change the world  これは実にかっこよかったです。 
Baby FaceのUnpleggedっぽいアレンジでこれは日本公演とは大きく違ったひとつ。 
ややアップテンポな上にストリングの効果的な使い方で、特にCha〜nge the world の後がえらくかっこよかった。また最後もBabyFaceの時っぽいやりかたで最高だった。 
はっきり言って日本公演ははしょりすぎ、と思ってしまいました。 
Old love  キーボードのギターフレーズっぽいアドリブがメインのアレンジになっており、それはそれで良かったです。
Crossroads 88年マークノップラー、エルトンジョンらと来た時の頃等80年代後半から90年始めにかけてやっていたアップテンポなアレンジでした。 
こちらの方が軽快で私は好きでしたので良かったです。 
一部でクリームっぽいみたいないい方をする人がいましたが、そういう感じではなかったです。
Have you ever loved a woman  Crossroadsと続けて始まるアレンジでしたが、相変わらずボーカルがうなっていてよかったです。これは始まるとバックボーカルやアンデイ等は一度袖に引っ込んで4人(EC+ベース、キーボード+ドラム)のシンプルな演奏でした。
I shot the sheriff  全員 I shot the sheriffの大合唱。 
これもテンポをあげていてややレゲイ調でした。 
ここでの違いはバックボーカルがBut I did not shot to deathの部分で 
A#=But I D=did not D#=shot to E#=deathという音でボーカルするのですがこれがやたらカッコ良かったです。
Wonderful tonight  イントロの入り方は日本と同じでG D C と入っていくパターンです。 
しっかし、だいたい周りの雰囲気がちがいます。最初に少し言いましたが、なにが違うってこれを待っていたとばかりにカップルが全員と言っていいほど濃厚なキスを始めるのです。。 
こっちがばからしくなってしまうし、はずかしいでないの。おおおおそこまでやるかあ〜。気が散る〜 
老若男女みんなだからまあこっちではあたりまえなのでしょう。 
でもいいなあ。 
それはそうと、曲の感じは日本公演と同じ様だけど、エンデイオングが90年頃のパターンでキャテイーがはーと美声を聞かせるC9とD9のパターンに戻りました。私はこのパターンが一番すきで日本公演の不満の一つだったのですが、この曲はこうでなくちゃ。
Cocaine これは最初ECとネーザンが遊びながら前フリを始める。 
ネーザンがフレーズを弾くとおおお、これは90年頃いつもやっていたイントロ前にDD#Eをベースで繰り返したあとDDCDとはいるやりかたではありませんか。 
あたしゃここで我慢できずにたちあがってました。 
日本ではいまいちCocaineと大きく叫ばないのでいまいちですが、さすがここでは全員で大合唱。アリーナが響いて最高調。 
いやあ良かった〜 

ここで一度引っ込むが、アンコールの要求がすごいのなんの。 
日本の様なアンコールありきの義務的な拍手とはわけ違います。 
足は鳴らすわ、叫ぶわ、こりゃすごい。すぐECも再登場です。

Sunshine of your love  前フリの遊びがフレーズを一回弾いてやめる、というものだが、あまりそこで反応はなし。(最初の日は単純に間違えたのかと思うやり方で、次の日も同じだったんでああ、わざとか、という感じ。) 
しかし曲が始まるや、すごいのりです。 
In the sunshine of your love 部分は全員の大合唱。 
まあいつものECですから更にアンコールはないのですが、全員残って更に大拍手。明かりがついた時のブーイングはすごかった。


 4)感想 
 

コンサート全体的には日本公演のときより更に良くなっていたと思います。 

とにかくのりが違う。英語の歌だからあたりまえだけど、全員いっしょに歌ったりするのはすごいきもちいい。我々ももっと歌詞を勉強しなくちゃね。 

わーっと盛りあがってすぐ席を立ちあがる傾向にはあるが、拍子抜けしたほどみんなすぐ席に着席します。日本の様に一人で回りを考えずにポツンと立っている迷惑な人は皆無です。 

座席での飲食が可能で飲みたい人はいいでしょうが、買いにいく人、トイレにいく人があっちこっちでしょっちゅう歌の途中だろうが席を立つのには閉口しました。 
結構ステージから観客席って見えるんですよね。 
中央の通路なんて人が途切れる事なくまさに通路でしたが絶対ありゃECだって気になると思うんですよね。 
日本の観客がいい、とECが言うのはこのあたりではないでしょうか。 

しかし始まる前はロビーでみんな飲みながら歓談していてみんな楽しそうで雰囲気はとてもよかったです。 
楽しみに来ているというのがよくわかりました。 
すごいスリットドレスの女性や老夫婦なども似合ってました。 
逆にパンクっぽい変な奴、危ない奴はまったくといっていなく、これはECのファン層がそうなのでしょうが、遠くから初めてきても恐いといった感じはまったくなかったです。 

しかし問題はホールとの往復の交通機関であることを思い知らされました。 
ホテルからホールはまあ簡単にTAXIで行けるわけですが、帰りは正直ちょっとあせりました。あんまりタクシーが来なく、きちんと並ぶわけでもなく、おいおい帰れないよお状態になるのではと思いました。 
多少お金払ってもレンタカーでもしてホテル往復した方が自分の様な素人にはいいかなと思いました。 

今回のもうひとつの楽しみはやはりラスベガスという土地でのショーでした。 
タキシードのおじさん、モデルの様な女性がたくさんいました。 
なんでもMGMホテルの宿泊パックというのがあって、1900とか2000ドルだそうですが、前の方にたくさんタキシードの人がいたですがそういう人らなのでしょうか。 
MGMホテルはこの日一日中ECの曲がかかっていて気持ちよかったです。 
隣のホテルのカジノの奥にClaptonPartyというのが夜開催されると書いて有りましたが、本人関係あるのか等はわかりませんでした。 

今回行ってみて、一度海外公演に行くとくせになるという友人らの話がよおくわかりました。 私も癖になりそうです。 
とにかく雰囲気がよくおもいっきり楽しめます。 
いつもの慣れた武道館通いもいいけど、ちょっとどきどきしながら異国の見知らぬ会場へ頑張って行って、そこで見るECはいつもとは違う感動を与えてくれます。 

Web全盛で情報はたくさん確実にとれます。あとはあなたが勇気と好奇心となによりECにあってみたいと思ってすこし頑張れば新しい世界が開けるでしょう。 
今回のUSツアーにいくように薦めてくれていろいろ助言をくださったバンド仲間のY氏、S氏、N氏、F女史、いっしょに行ってくれたW氏、現地であってくれたMr Chang、Ms Jeanna、Ms Barbara、Ms Chris、現地のアレンジをしてくれたMr Al にこの場を借りて心からお礼申し上げます。 

ECが会わせてくれたこの友人らを持てたことが最大の収穫と喜びでした。貴方ともいつかどこかで会いましょう。 

Thank you Mr Eric Clapron and all my world  friends 
 


 

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